もうひとつの可能性 2007 10 8
下記の「ダム決壊 2007 10 8」で、インフレの可能性を書きましたが、
これは、為替レートが不変という条件で書きました。
しかし、もうひとつの可能性があります。
最近、本や雑誌で、「ドル暴落」を扱ったテーマが増えました。
たとえば、直近では、「週刊エコノミスト 2007 10 9」でしょう。
第1特集で「ドル暴落 1ドル=100円割れの現実味」、
第2特集で「ニッポン農業の再生」となっています。
最近、気になっていることがあります。
昨年末にはユーロ紙幣の流通量が、
ドル紙幣の流通量を超えたというニュースがありました。
このニュースは、なぜか、大きなニュースにならなったと思います。
しかし、これは、大きな意味を持っていると思います。
紙幣の流通量は、一般市民レベルの問題でしょうが、
それでも、これは金融取引の影絵のようなものでしょう。
あるいは、実際の金融取引を象徴しているかもしれません。
それから、もうひとつ気になるのは、
ユーロ紙幣の流通量が一本調子で増えているのは理解できますが、
ドル紙幣の流通量も一本調子で増えているのです。
これは気にしなくていいのか迷うところです。
ダム決壊 2007 10 8
最近、身近な日常品の値上げというニュースを見かけるようになりました。
もしかすると、インフレの足音が聞こえてくるようになったかもしれません。
大げさタイトルをつけましたが、
小さな水漏れが、やがてダム決壊という事態を引き起こすかもしれません。
頑丈そうに見えた「経営努力というダム」、
あるいは「デフレ圧力というダム」、
こうしたダムにも、小さな水漏れが発見されるようになるでしょう。
さて、給料が上がらない中で、消費者は、どうするか。
買い控えでしょうか?
しかし、日常品は、買わざるを得ない商品でしょう。
そうすると、不要不急の商品(買わなくても生きていける商品)の買い控え
でしょうか?
しかし、不要不急の商品が売れること、それが経済発展の原動力でしょう。
給料が定数(つまり上がらない)とすると、
消費者は、利子という変数(利上げ)に期待せざるを得ないでしょう。
しかし、現在の経済情勢では、利子所得の微増はあっても、
急増はないと思われます。
さて、消費者は、どういう行動に出るか?
企業は、どうするか?
こうしてみると、「不景気下のインフレ」も連想したくなります。
いずれにせよ、インフレ対応も考えておく時期が来たと思います。
between deflation and inflation 2004 2 14
最近(2004年2月14日当時)、新聞で、よく見かける言葉があります。
それは、「原料価格の上昇」という言葉です。
また、「海上運賃の高騰」という言葉もあります。
原油価格は、今後、中国で、
大きく需要が増えるので、上昇するでしょう(下記参照)。
多くの人が、デフレを警戒していますが、
そろそろ、インフレも考慮すべきです。
しかし、景気は、全体では、好調とは言えない状態です。
さらに、賃金も、全体では、相変わらず、現状維持か、減少傾向にあります。
これでは、価格転嫁ができないでしょう。
こうして、デフレ基調は減少するが、
しかし、インフレにもならない(between deflation and inflation)。
ただし、こういう状態は、いつまでも続けられるものではありません。
エネルギーが貯まって、限界に達した時に、
そのエネルギーは、どちらかの方向に、放れるかもしれません。
ところで、「between deflation and inflation」に、
ちょうど、イメージが合致する日本語が思いつかないのです。
いずれにせよ、日本経済が、「弁慶の立往生」とならないように、
今後、到来する、「経済的難局」を乗り切る必要があります。
原油 crude oil 2004 2 12
今日(2004年2月12日)の日本経済新聞には、このような記事があります。
「昨年の原油需要 中国、日本を抜く」
「専門家によると、『現在、中国の一人あたりの石油消費量は、日本の1割程度。
それが、世界平均である中南米並みになれば、
中国全体の消費量は、全欧州を上回る』と試算。
『一人あたり消費量が、現在の韓国の4割程度になった段階で、
全体の消費量が、アメリカを上回る』と分析する。」